メディアあるいは一般的に知られる通り魔犯人の特徴についてまとめてみた。第一に身勝手な被害者意識、第二に英雄欲、第三に自己愛、第四に挫折の経験、第五に計画性、第六に残忍性などが挙げられる。第一の被害者意識について。これは本人の置かれた特定の状況ないし境遇が社会、他者への攻撃となってあらわれる。社会心理学の本をみると「攻撃性の形成」として、「両親の懲罰的な、権威主義的な、あるいは拘束的な養育態度」·「愛情、安心感、情緒的な接触、自律性といった基本的な心理的欲求が両親によって満たされないとき」に攻撃性が形成されるのだという。
 まさしく、今回の秋葉原通り魔事件でも犯人は、確かに勉強はできたようだが、それは両親の期待に応えるためであって、必ずしも本人にとって望ましい状態であったかどうかは疑わしい。しかも、そういう養育態度が「懲罰的」であったかどうかは別にして、あまりに責任の所在が飛躍し過ぎているように思う。高校に入ってからの挫折、孤立した状態、過去の栄光とのギャップに苦しんだすえ、もう一度自分に注目してもらいたいとどこかで強い自己顕示欲が生まれ、犯行にいたったのではないか?まさに歪められた形の強い自己顕示欲と自己愛が、自らの境遇と結びついて犯行の動機付けを与えたのではないか?

っと、勝手に思っている。でも、本当に悪いのはゲームでも、社会でも、境遇でもない、あの犯人ひとりだけだ。究極的に言えば。犯行に駆り立てた要因はさまざまあったとしても、その苦しみを解消する、ないしは誰かと共有して乗り越えられなかったあいつの責任だ。甘えるのもいい加減にしろ、といいたい。