2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

東京的なものに憧れて 今も忘れぬ4つの頃、親戚の葬儀があって出かけたのが最初だった。まだ幼かった俺には東京砂漠の広大さには気づかず、当時の印象は今とはまるで違う。それでもやっていること、集まってくる人間が多様で、様々な想像力が街全体に漲って…

もう観念のくだらないお遊びも飽きた。誰も聞いてないし。俺が何者なのか?言葉を話す、書く、読む人間、地球人、男、日本人、万年浪人生、昭和生まれ、女ではない方の性を持つ者、20代、、何ら他者と区別するものはなにもない。空の空。世の中空。最後は空。…

大学全入時代と言っても難関校は以前ハードルは昔のままで、子どもが減って少ない枠に殺到してしまっている。俺も難関校狙っていて、見事にその枠内を外された者の一人だ。今は放送大学に通っている(通っているというべきか?)から、その辺がよくわかる。あそ…

今日はTOEICを初めて受けた。まず今まで受けてこなかった理由とすれば、資格試験ではないという点に尽きる。スコアなんて変動するし、たかがスコアだけでその人の英語力の何が分かるのだろうと勝手に思っていた。でも今は事情が大分変わった。留学、入試(AO…

今のチベットの暴動にせよ、漢民族の流入と中国による同化政策が原因と言われ、オリンピックの妨害が目的ではない。暴動はダライ・ラマが煽ったと奥面もなく平気でウソをつく。そんなはずがないのは誰でも分かる。五輪開催への配慮を含んだ発言とは到底思え…

共産主義という「宗教」の最大の目的は、既存の国家、政府、財産、信仰などを一端ぶっ潰していわば原始的な共同体に戻すことだ。ゾラを読むとよく分かる。資本家が腐敗して労働ストライキが盛んだった頃ならそれでもよかった。でも国家が官僚として君臨して…

人間文化、精神文明の退廃に一連の懐疑を露呈し、告発するのが自然主義文学の役目なのだ。それを思うと耽美主義の目指さんとする目標の焦点がよく分からなくなってくる。美を褒め称えるだけではっきりとした意図が感じられない。 自然主義は「ああ、こうなる…

大学の編入先は当面のところ文学部と決めている。三島由紀夫とワイルド、あるいはヴァタイユとの比較文学に関心があるからだ。そもそも日本での耽美派の動きはどうだったのだろう?一切の道徳的功利を排して美の形成、完成を最高価値に求める耽美主義は明治末…

三島由紀夫の豊饒の海シリーズを読んでみて一言。本多は全てにおいて一貫したアラヤシキを有顕の幻に求め、生まれ変わりと信じてやまない勲もタイの王女も透も本多の妄想のなかで完結している。永遠に本多の心を捉えて離さなかったはずのその幻は老いととも…

今日、道端で出会った中年の男に金を貸してしまった。こんなこと本当は有り得ないのだが困っている様子だったので仕方なく渡してしまった。どうせ金は返ってはこないだろう。その場で断る理由はいくらでも用意出来たはずだが、バカ正直にも金を渡してしまっ…

今日は久々に祖母宅へお邪魔した。亡くなった祖父の蔵書探索のため、二階へ。すると、技術系の本の裏から松本清張や森村誠一がたくさん出てきた。 技術屋さんは違うね。やっぱり。推理小説同様、技術屋の仕事もそれ相応の鋭い観察眼や思考力が試されるのかも…

この世の中、墓場まで持っていってもいいと言えるアルバムは本当に数少ないと思う。俺には三枚ある。Tony WilliamsのEmergency!、John McLaughlin、Miles Davis。なかでもTony Williamsはすこぶる。よくこれがヘビーロックだとか言う人が多いがそんなことは…