今、どうしてもやりたいことが見つかったので、何としても大学に入る必要がある。出来れば、編入で。無理なら…。やりたいことというのは、簡単にいうと日本の未来を作っていくこと。日本が金融危機に対応できなかった理由。第一に、日本のコーポレートガバナンス導入の失敗。第二に、日銀の失敗。第三に、政府の失敗。第一に、コーポレートガバナンス最大の特徴は何といっても、株式利益を重視すること。アメリカは市場中心の資金調達が発達しているが、他方日本は株主を平気でほったらかす。したがって、導入の理念からして完全な失敗。第二に、日銀の役割は3つ。一つは金融機関と有価証券の売買をやること。これで貨幣の供給を安定させる。いま一つは、民間銀行の預金の一部を預かること。三つは歩合の上げ下げ。つまり、こうだ。日本の金融危機は、日銀が買いオペを遅らせたこと。もっとも、速い段階で気づけば、追加の金融対策なんてやらなくたってよかったはず。クーポン券なんか、いらねぇっつうの。それから、政府の失敗。まあ、政府については当面予想される失業対策として失業保険など財政政策の充実を図れば、それでいい。税率10%はちょっと…。いくら、日本が凡庸な社会福祉国家でも、そこまでしなくてもね。それから、公共投資も疎かにしないでね。うちは親父が建設関係なので、おりないと困るから。
 何はともあれ、アメリカの大統領が決まって良かった。でも、保守的な民主党なら、まずは国内の世論を抑えるために、減税と公共事業を進めるだろう。そうすれば、ブッシュの外交路線は継がず、自衛隊も撤退する。となると、今度日本にとってはまずいことになる。外交でなく、国内を重視する方向に向けば、アメリカは外交を疎かにして、傘下の日本にこれまで以上の重たい負担を強いてくるかもしれない。その負担に耐えられるか。