チリ地震関係の記事。


 アナリストらによると、チリ地震の影響で、鉱山が操業停止になったことを受け、銅の価格が上昇するという。銅価格は08年10月、中国で11%以上も上昇した。

 貿易会社Resolved Inc.によると、先週、ロンドン金属取引所で1メートルトン当たり7195ドルで取引を終えた3カ月にわたる銅の売買契約が、7800ドルから8000ドルにまで急騰し、8%から11%の利益を得たという。チリは、国際同研究グループによると、36%の銅を世界に輸出している。

 一方、災害状況については住民らの略奪行為が目立つ。EUは緊急援助として300万ユーロの拠出を申し出ている。米国もチリ救済のためにはどんな要求にも応じるとしている。スイスも、チリに評価チームを配置した。

 日本では太平洋沿岸各地で津波警報が出された。チリは60年にマグニチュード9.5の巨大地震を記録しているが、わが国も明治時代などに巨大地震を経験していると読売の社説にあった。

 チリの経済力、わずかなインフレ率、安定した民主主義はラテンアメリカのあこがれの的である一方、貧富格差や教育制度など改善すべき点も多い。大統領の任期ももうじきなくなる。