火曜日はいつも1コマしかなく、しかも5限目なので早く行ってもすることがない。その間、図書館で新聞やら宿題やらをやる。時間があれば、中南米に関する図書に目をやる。


 from the washington post


 黒装束を身に付けた起業家らが孔子への崇拝の儀式のため、Qufuの孔子寺院に一同を会する。中国共産党も西洋にたいする解毒剤として、この傾向を奨励している。儒教は常に保守的かつ国家にたいして破壊的な特徴を持ち合せてきた。


 孔子ヒエラルキーや秩序を高く評価してきたが、道徳も国家を統治する者を決定すると信じてきた。中国の現政権は孔子を支持し、調和の概念を採用している。今回の儀式に参加した者のなかには、北米の化学製品会社で働くため、シカゴ郊外から戻ってきた人や、地元の電力会社の技術師で、熱心な儒教信奉者もいた。




…ここにもあるように、現政権は共産党の呪縛を離れて、道徳もリーダーとしての重要な要素をなすとしている。中国が抱かせる対外的なイメージというと、「一党独裁」というステレオタイプ的な概念しか連想できない人が多いが、実は違う。人工衛星の打ち上げ、ハイチ大地震における軍隊の即時派遣、上海万博、不動産バブルによる住宅価格の上昇など、実際はもっともっと複雑だ。

 
 こんな複雑なのに、「一党独裁」と真っ二つに両断できる人がうらやましい。それに共産党が幅を利かせる国など、世界中に探せばいくらでもある。ポピュリズムの軍部独裁の国となれば、タイ、キューバミャンマーリビア、ペルー、ベネズエラ、フィリピン、インドネシアエルサルバドルなど。個人的にはイランもそれに近いと思う。ベネズエラと蜜月関係にあるから。リビアカダフィ大佐で有名。40年以上、軍部独裁が続く。


 僭越ながらこのブログで長い間、英字新聞の面白さについて語っていると、今日帰りがけに一人英字を読んでいる人がいた。その人がこれを読んでいるかは知らないが、このブログで伝えたいのは、一人でも多くの人が、自分の持てる情報の窓口を増やしてほしいということ。

 日本語で入ってくる情報の中には、ノイズと呼ばれて、読んだり書いたりしないのに、勝手に耳から入ってきて抜けていく情報があまりに多いのです。だから出来ることなら、情報の獲得は自分から近づいて行ったほうが、待っているより良い。どうせ近づくのなら、ためになるものがいい、そう思って読み始めたのが、きっかけだった。まだ本格的に読み始めて2年しかたっていないが、日々入ってくる情報がセーブできて、面白い。

 海女さんが朝飯のメザシをとるため、海に潜るのと一緒で、新鮮な情報は1日限りと考えてよい。だから毎日やらないと意味がない。これはマラソンと同じだから、終わることはないだろう。もう自分にとっては日課以上になっている。1日足りとて、英文を目にしない日などない。

 ここまでこだわるのは、日本のテレビで流れる海外のニュース報道などは、とっくに鮮度が落ちているものが多いからだ。誰も米国の片田舎で起こっているカーチェイスなど興味がないし、あったとしても「へぇー」という程度。話のネタにはなっても、ほぼ一回限りで続かないのがオチ。しかし、ここでタイの反政府デモの話ができれば、ずっと話ができる。それは多くの人が見て知っていて、かつ誰も解決の糸口がつかめない問題だからだ。

 日本のテレビが優れているのは、面白おかしい海外のニュースを、小ネタ的に扱って小馬鹿にする適度の関心の低さだから無理もない。どうしてどこの局ももっと熱心にアイルランドの噴火の模様や、イギリスの保守、自由党の連立政権について熱心に伝えないのか。だから日本のメディアには何にも期待していない。もっと言うと、頼りに出来るのは限りなく正確に伝えるメディアのみ。