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中国西部の青海省はチベット人が多く住む民族地域で、中国による厳しい支配下にある一方、亡命したダライラーマ14世の存在感が色濃く残っている。
政府が最も熱を入れる政策のうちの一つとして、牧畜業者の牧草地での生活をやめさせ、新しい街に移住させるというものがある。これにより貧困を克服させ、牧草地の過放牧を減らすのがねらい。
だが同地域の牧畜業者の大半は文盲で、移住先にはほとんど職がない。中国は青海湖を主要な観光地として開発を進めており、地元のチベット人らも職に就いているが、収入はごくわずかで観光シーズンも短いため、限られた雇用といえる。
herdsman 牧畜業者
vilify 中傷
overgrazing 過放牧
……青海省は今年4月大地震が発生した地域。チベット族にとっては漢民族にたいする恨みつらみが大きいから、何としても自治権を主張したいのかもしれない。
こういったニュースはイスラエル・パレスチナ間の入植地建設問題とも似ている。建設一時凍結を求めるエジプトと、9月末で期限切れとなる部分的な建設凍結のモラトリアムの引き延ばしに応じなければ、イスラエルとの和平会談には応じないとするパレスチナ。双方の歩み寄りを促す米国は、同3国と本格交渉に入る。こないだの米国での話し合いはウソだったのか?