先週、130人位の外国人の先生のクラスで、宗教の話題になった時、思い切って質問した。ローマカソリック教会の聖職者による児童に対する性的虐待問題について一番良い解決策は何か。そして、フランスに代表されるように、イスラム教国の宗教衣装の着用禁止についてどう思うのかについて。あまりぴんとした回答は得られなかった。

 後者については、氏は好意的ではないようだった。つまり社会においてその文化を受け止めるだけの土台があればいいが、個人的には民族衣装を身にまとって歩き回られるのはよろしくないと。着用禁止の措置は妥当であると。即座に反発すればよかった。曲解すれば、日本人がちょんまげで着物姿でパリ中を歩き回られるのは、害毒だということではないのか。これにはまったくもって納得できない。

 フランスのサルコジは、他国の文化理解という点において、愚かで稚拙というほかならない。どうしてあんな人間で大統領が務まるのか?たびたびメディアにて散見される文化理解の低さを匂わせる発言こそ、何よりもの証拠だ。日本の大相撲を「気持ち悪い」とこき下ろしてみたり。少しはシラック大統領を見習ってもらいたいものだな。

 シーシェパードにしてもそうだ。彼らはクジラを殺さぬ代りに牛を殺して食ってるではないか?そういえば、フランス北部にはイスラームの居住地域があって、ハンバーガーの大手Quick社が、ハラールイスラームの戒律にしたがい、処理された食用肉のこと)の食用肉を出すといって、市長と対立している。イスラム教徒であっても、肉が食いたければ、戒律にしたがったやり方であれば食べてもよいとする。どういう戒律だ?商売のためなら、戒律を越えてもよいのか?