論文対策を始めた。論文は昔から得意だったが、いかんせん長い間書いてないので論旨が滅裂になってしまった。添削指導は受ける気はない。なぜなら添削する人がそれほど優れた観察眼を持っているとは思えないからだ。今までがそうだった。あれはあくまでも「アドバイス」程度のサービスだから、人に見せて評価してもらうくらいなら誰にでも出来る。それこそ、ちょっと言葉の分かる隣のおばさんにも分かる風に、論理の流れをわかりやすく書かねばならない。ある本にあったが専門家だけに見てもらってばかりでは万人に分かるいい論文とは言えない、その論文が誰を対象として、何を題材として、どう書くのかを決めないとフラフラした論文になる、とあった。まさしくその通りで、具体例を盛り込み過ぎると、アンバランスになるし、構想はしっかり練る必要がある。
 論文の練習は受験時代に山ほどやった。やらされたのではなく、自発的に。半年間で400字詰め原稿用紙にしておよそ5、6冊分ぐらいはやった。書いて書いて書いて書いてひたすら書いた。やっぱり練習に尽きると思う。おかげで、話し言葉より文字で書いた方が楽に意思の表明が出来るようになったし、論文の課題も今のところ一つも落としたことがない。これは大事なことで、思想統制の世の中ならいざ知らず自分の意見を率直に述べる態度がおよそどんな社会からも要求されるためだ。逆に意見のない人は欧米ではバカにされるし、意見を述べることが誉高く評価される。でも、いきなり白紙の原稿用紙を目の前に渡されて、書けと言われても、ためらってしまう。これはどうしたことか?
 一番いいのは参考になる論文をお手本にする方法なんだが。。教授の書いた論文がいいかと思うが、簡単にコピーなんかしてくれないし。