朝、4時に車で漁港へ。今日はアジの稚魚が大量に釣れた。あわせて100ぴき超は釣れた。でも釣れたのは朝の勢いだけで、日が差してくると途端に釣れなくなった。これをリリースすれば、秋には大きなアジが楽しめる。さっそく帰って南蛮漬けにして食べた。ふだん釣り上げるだけでほとんど食べない小生も、この時ばかりはいただいた。
 このまま釣っても釣れないだろうという判断と、暑さに根負けする前に早々帰った。どこかで聞いたが最近の原油高をうけて、食費が惜しいと言って仕事帰りに竿をひとふりするサラリーマンもいるくらいだから、たまには無駄の多い「買い物」もいいかも知れない。原始に戻って現代文明と遮断された生活も、さながら悪くないと思う。木の実拾いと漁業に精を出していた古代人がうらやましくなった。便利さを追求すれば、人は疲れる。だから便利でない世界にあこがれる。それはわれわれが意のままにハイテク機器を使っているつもりでも本当は使わされているからだ。程度の差こそあれ、使わされていると感じない人はいないと思う。もっとも人間が機械の奴隷になったなどという古臭い議論は近代批判で耳にタコができるほど聞いた話だが。
 …たまに不便さを垣間見るのも悪くはないなと思った。