うちのマンションの隣りのばあさんはどんなに暑くてもクーラーをかけない。こっちがつけると室外機の音に反応してくしゃみをしやがる。よっぽど神経質なのか、おかしいのか?こっちは毎日大変なのに…。片や隣りはガキばっかり3匹がバタバタウルサい。育てる能力もないくせにポンポン生み捨てやがって。あんなクソガキが日本の国力を養うのに何の役に立つんだ??毎日毎日大きな音でテレビばっかり見て飽きないのかね。目標のないやつは死んでくれ。目障りだ。俺は近所の目などどうでもいい。関係ない。目標のないやつは非人間。目標があってもなかなか達成できないのは力量不足としても、目標設定もしないやつは、登山する以前に登頂をあきらめたやつと一緒。今バカみたいに法律しかやってないやつは後で絶対しっぺ返し食うね。国があれだけ弁護士の数増やすと言ってるのに法律だけでどうやって食って行くんだ?取ったもん勝ちか。。やったもん勝ちか。そういうので優劣付けられる人生、何が楽しいのか?
 結局、そういうふうに国までもが自由な個人競争に介入しようとしている。いや、させないようにしようとしている。俺たちが向かう先に何があるのか、誰も真剣に考えようとしない。考えているふりだけであって、堂々巡りばっかり。人間は最終的には個人の利益になることしかやらない。そういう合理的な生き物。どれほど公共心、慈悲深い人間も、個人の利益を犠牲にする人間などいるはずがない。彼らには他人なんかどうでもいいわけである。他人の評価など差し置いてまで、ないしは犠牲にしてまで何を一生懸命追い続けるのだ??そもそも社会全体が目標そのものを喪失している。その喪失した穴を個人の贅沢なりが埋め合わせしている。思えばクーラーの老婆も3匹のガキも、喪失の穴を拡大させ続けている。個人の堕落、退廃、無関心、それらすべてがさらに穴を拡大させている。