思いつくまま、祖母の家まで自転車で走ってみた。国道沿いをひた走ること、1時間あまりでようやく到着。ふだん車では行き慣れている道でも、工夫を凝らせばいくらでも面白くなる。車だと、繊細な風の動きであったり、空気のにおい、そういうものが伝わってこないが、人間の力で動かして風を全身で浴びる、その楽しさは自転車しかできない。かえって贅沢なくらいだ。車は乗るさいに気構えがいるが、自転車は気軽に乗っていける。それに信号でわざわざ止まるのだから、速度は気にしない。(…まあ車の免許は一応持ってはいるが)
 しかしこの2日間くらいで、やっと暑さが引いて、セミもほとんど鳴かなくなり、多少秋めいた爽やかさが近づいてきた感じがする。できればもう少しいろんな所を回りたかったが、勉強もあり、時間もないので帰った。祖母の家のあたりが生駒山に近く、雨降りだけが唯一の懸念ではあったが。あの国道を目指せば、奈良までも行ける。気候が移り変わる、ほんの前の楽しみ。