ヘッドフォンを新調するために近くの電気屋へ。今まではi-pod純正のイヤフォンを使っていたがすぐダメになった。ここでブツクサ言い訳を言っても仕方ない。ここが家電製品の脆さなのだ。必要のない時、使わない時には正常に動くのに、いざという時に動かない。いずれにせよ、人間が発明したものには限りがあり、いつかはすべて壊れる。市場システムだってそうだ。
 リーマンブラザーズの破たんにより、米国連邦銀もずいぶん助けてはいるが、サブプライムの影響の収まりがつかぬまま、将棋倒しにあった状況。市場は絶対だと信じたケインズはしてやったりだ。でも、何かで読んだが、経済危機が起こった時は、必ず買収が増えるのだそうだ。詳しくはわからないが、みんなが大量に持ち株を売って価値がどんどんどんどん低下するから、その隙間を狙って一気に買収しようというコンタンだろう。ちょうど、日本のバブルが崩壊した時にハゲタカが出てきたのと同じように。彼らの目的は、企業を健全にして、売却すること。確かに経営手腕は優れているかもしれないが、やり方が偽善的に過ぎる。家電製品も市場も壊れないことに越したことはない。しかし、人間の体調だけはなかなかコントロールできないらしい。
 田舎の祖母が脳溢血に倒れ、入院した。年内にも帰郷の予定だ。幸い、命に別状はなく軽い症状だとはいうが…。87年間病気一つせず、健康だった祖母も不意打ちのような病には、いかなる準備も十分過ぎることはない、ということなのか…。