田舎から帰って、2日ぐらいたったがまだ頭がボーっとしている。眠気がとれない。大分の朝は比べものにならないくらい寒く、上布団一枚では風邪をひいてしまうほどだった。早朝、犬の散歩に行ったついでに、アケビをとってもらって食べた。アケビは山にたくさんあるそうで、ざくろのようにぱっくり実が割れる。中にはカイコのように真っ白く細長い実が詰まっていた。タネだらけだったが食感はそこそこ甘く、イメージとはだいぶん違った。すぐそばにはキンモクセイの大木がどっしり根ざしていて、いい香りがした。あれほどの大木は見たことがない。
 本当は三連休のうち、最後の日に帰る予定だったが、忙しいので、連休の2日目に帰ってきた。その日に蒲江の漁港で釣りをすることになっていたが、親戚めぐりが長引いて叶わなかった。美しい海だった。出会った美人も海の近くに住んでいるのだろうか。車だったからわからない。ああいうところでは海のように澄んだ純朴な気質が生まれやすいのかもしれない。