新春あけましておめでとうございます。何だか大晦日から風がものすごくて、毎年恒例の近所のお宮さんへは行かなかった。あんな嵐の中、さしてご利益もないお宮さんにお祈りに行く理由もよく判らないと思いながら、2010年は華々しく幕を開けた。あんまり開けた気がしない。
 
 仕方なく紅白の後、年越しそばを作りながら、うとうとと行く年くる年を眺めていた。今年は初めて自分で作った。おつゆを沸騰させ、おそばを放り込み、刻みネギと厚揚げ、エビ天を乗っけて、一丁出来上がり。…しかし、自家製の梅酒を飲みすぎ、途中で残した。朝から梅酒をいただいている。年末の熱気にうなされて、4時間しか眠れなかった。

 英字新聞初読みは、イエメン西部の銃撃戦で幕を開ける。イエメンは貧困国で、米国から数千億ドルもの援助資金を得ている。アルカーイダ一掃に一役買えばよいが、資金の流れ先がいまひとつ判らない。イエメン軍は先月30日から空爆を始めているらしいが、アルカーイダ関係者を無作為に殺しまくることは、犯罪者の公平な裁判に差し支えがないか?こないだ、同時多発テロの被疑者がグワンタナモからニューヨークへ、裁判のために訪れた際も、地元住民からの反発はすさまじかった。犯罪者の身柄引き渡しは、公正に行われるべきだし、厳粛な裁判の場を汚すことは断じて許されない。

 クリスマスデーに発生したノースウェスト航空爆破未遂事件に併せての反応かと思うが、いささかタイミング的には遅すぎる。そういった危険人物がやすやすと搭乗できる空港内の警備体制にも不備があるし、第一急進的な思想をもった人物であるかどうかは、単純な手荷物検査だけで食い止めることができるわけがない。しかし、米軍撤退が今年8月に決定した今、今度は彼らの手で国内治安の安定化を目指す必要がある。「〜してくれない」というないものねだりは赤子のすることだ。選挙のたびに、爆弾テロを起こされては民主主義の意味がない。健全な民主主義は独裁体制を取り払った場所でしか成立しない。