何だか急に文字サイズが小さくなってしまった。拡大ボタンを押したのか?元来、機械物はキライな性質だからこういうことはどうでもいいのだ。

 ノースウェスト航空爆破未遂事件で拘束された男は、二回にわたってイエメンに渡った。イエメン西部は比較的貧しくて、急進的思想はアルカーイダの影響だ。親父は金持ちらしいが、そんなところに異常な人間が生まれるようなもんだ。幸い、自分のズボンに火の手が渡っただけで、人災は免れた。めでたしめでたし。。。。。。。。。

 しかし、国連人道問題調整事務所によると、昨年の自爆テロなどによる死傷者は最も低かったそうだ。これこそ最高にめでたいことだ。米国も挙って資金を拠出しており、相当な額がイエメン政府にわたっている。米国にとってみれば、「イエメンよ、いざこの資金でアルカーイダ一掃に務めよ」という大義名分かもしれない。

 コンドル作戦は、チリのピノチェト政権時に、安全保障などの一翼を担っていた組織の一つであるが、このほどこの組織の構成員が裁判にかけられられている。05年、特赦は無効扱いとして、再審が開始された。この間も述べたように、チリは押し並べて民主主義の浸透する国にあるにも拘らず、独裁政権の病毒を引きずっているところを見れば、これは中南米全体を抱えての、まさに喫緊に解決すべき問題であろう。病毒と言えば、中南米では麻薬がほぼ合法化している―もちろん、オランダほどではないけれども―ため、困難な取り締まりが求められている。とりわけ、メキシコでは今後大卒以上の警察官を増やすらしいから、名声回復には一歩先を行くことだろう。カリフォルニアでは退役軍人の面々が、地域の取り締まりにあたっている。これは、ある面からみれば、メキシコの地域における治安回復が致命的であることを示している。