クロアチアで決選投票が行われ、中道左派社会民主党のヨシポビッチ氏が勝利した。ヨシポビッチ氏は決選投票で60%以上の得票を獲得し、対立候補ザグレブ市長のミラン・パンディッチ氏は敗北を期した。ヨシポビッチ氏はザグレブ大で国際犯罪法の教鞭をとる一方、作曲家でもあられる。クロアチアは国内で腐敗が蔓延する一方で、昨年はNATOにも加盟し、12年までにEU加盟を目指す。そういえば、セルビアも昨年末に加盟に向けて申請書を提出した。だがミロシェビッチ氏の死亡などにより、加盟入りは困難を極めているもようで、早くとも2014年から2018年ごろになる見通し。やはり、東欧国一帯で、EUの加盟入りが遅れているのは、ユーゴ紛争を引きずっているせいか?また、ロシアでもプーチン大統領が2012年の大統領選出馬の意向を明らかにしている。

 昨日は成人の日だった。俺の場合、成人式なんか行く暇がなかった。成人式は単なる形式上の問題であって、参政権、飲酒、喫煙など社会との契約の大部分が認められたにすぎないのだから、驚くべき大事件と言うほどのものでもない。そして毎回のように成人式をぶち壊しにするくだらん連中がいる。あんな奴らと肩を並べて、同席させられる身にもなってみてほしい。二十歳を少し超えた者から言わせてもらえば、身の程知らずだなと思う。

 昨年から公開している映画「パチャママの贈り物」、是非観に行こうと思う。これはボリビアの民族を舞台にしている。ボリビアと言うと、インディアン系のモラレス大統領が当選して、活気満ち溢れる国の一つだ。ここは農場経営でインディアンを強制労働させていた。現在ではほとんど絶滅してしまったが、現在のアルゼンチン東部、パラグアイウルグアイのラ・プラダ地域とブラジルに分布していた民族で、農場経営者と対立しては紛争を繰り広げると言った、血生臭い歴史がある。そんなボリビアの風を感じたいと一人の日本人が撮った作品だ。日頃から中南米諸国について見る機会が多いので、是非とも参考にしたい。