北朝鮮のデノミに続いて、南米ベネズエラも8日、通貨の切り下げを実施した。ベネズエラにとっては03年以来、二回目。エネルギー不足と水不足解消のためらしい。当然、物価は急激に上がり、話では60%もインフレ率が上昇するとも言われている。驚くなかれこのベネズエラは、水不足のために3分以上シャワーを使ってはいけないのだ。加えて、オランダを出発したアメリカの軍用機がベネズエラの領空を侵犯したことから、両国の関係悪化が懸念されている。アメリカは、件のハイチで起こった大地震で、人・モノ・カネを出すことを真っ先に決めた。最も中国の到着の方が目覚ましかったが。日本もこういう時こそ、外交手腕を発揮すべきだろう。インド洋の海上給油活動の一方的な停止は、タイミングとしても悪すぎる。

 イエメン南部の難民キャンプには、海を越えたソマリア人が多数暮らしている。アルカーイダはこうした最貧国の難民をリクルートしているのだ。クリスマスに起こったノースウェスト爆破未遂事件の犯人も、イエメンで訓練を受けた。イスラム教に改宗した人間でさえ、彼らにとっては好都合だ。アルカーイダにはたくさん支持組織がぶら下がっていて、援軍も送るとしている。乱暴な言い方をすれば、本当に貧しい国の人たちを食い物にしているのは彼らテロ組織ではないのか?イエメン政府はテロの火消しに躍起になっているが、難民に罪はない。イエメンは、長期政権が30年も続いている。他国同様、汚職が懸念される。