タイムズ紙より


 PIGS(ポルトガルアイルランドギリシャ、スペイン)は、深刻な財政危機に陥った国の頭字語を表す。スペインでは、10年間続いた建設ブームが低利の信用貸しに火をつけ、数十年ぶりに最も悪い景気後退期に突入している。失業率は25%で、政府は500億ユーロの貯蓄を決定している。

 アイルランドの今年度の財政赤字は11.6%に達する見通し。先週、福祉部門?(heaith service)のトップレベルの経営者が受け取る給与額を引き上げるなどとした提案がされた。

 ポルトガルでは、失業率が11%近くとなり、今後も上がり続ける。昨年度の財政赤字は、国内総生産のうちの9.3%を占め、今年度の公的負債は09年の77%から、85%に上昇するとされている。予算の公的部門への支払いを凍結するという案が、先週の国会で話し合われた。

 


 数日前のワシントンポスト紙より

 アルゼンチンでは、70年代中期のペロン政権時、軍部が政権打倒に向かい、ゲリラやその支持者らが取り締まられた。拷問され、犠牲となったのは3万人以上となる。軍事計画の立案者は、母親を殺し、偽の出生届を作成し、その子を軍の家族などに養子縁組させた。

 いまでも400人以上が行方不明のままで、家族との再会が果たせていないのが現状だ。大統領と同盟を結んだグループが、失踪したと思われる子どもに対してDNAの見本を提供するよう求め、身元確認の迅速化を図る法律が承認された。


 
 このPIGSというのは、ある学者が本の中で命名した言い方らしい。アイルランドが経済破たんしたニュースは日本でもおなじみ。っ大統領本人も給与をカットしたいというぐらい、財政状況は深刻そのもの。スペインの失業率には驚いた。
 おそらくアルゼンチンの失踪問題は、日本の拉致被害者問題とかに匹敵するほど重大なことだろう。日本の鳩山政権は拉致問題について全く触れていないが、大丈夫か?家族はほっとくと、死んで行くぞ。