ワシントンポスト


 海水温の上昇で、ガラパゴス諸島にすむオットセイが太平洋沿岸のペルーに棲みつくようになった。ペルー地球物理学研究所のデータによると、Isla Foca近くで過去十年間、1月ごとに観測した海水温度は、2000年には17℃であったのが、先月では23℃にまで上昇していた。ガラパゴス諸島では25度あたりまで上昇している。

 ペルー北部はエルニーニョにより、深刻な気候変動が進んでおり、太平洋域における赤道化の海水温度が定期的に上下を繰り返している。この海水の温暖化とエルニーニョが起こるメカニズムはこうだ。太平洋中部に強力なエルニーニョが形成されると、東風が弱い西風を追い越し、東側の温暖な海水が南米沿岸の海水とぶつかり合う。

 生物学者のPurga氏によると、海水温の上昇でカメ、熱帯に生息する鳥などがエクアドルの方から流れてくるという。


…こないだ、同じくガラパゴス諸島で周辺で観光産業が盛んになり、貴重な生物資源の生息域が危うくなっているという内容のニュースを見かけた。布石を打った記事かもしれない。ペルーというと、空中都市マチュピチュで洪水があった。こういう記事の時にはタイトルに「landslide」と出てくる。辞書には「地すべり、山崩れ」などと載っているが、どうもしっくりこない。土砂崩れと訳すようにしている。そのほうが、日本のニュースのニュアンスに近いのではないか。

 ・fur seal オットセイ
 ・colony 群棲
 ・weather anomaly 気候変動(…としておきました)
 ・pungent 強く刺激する
ex) the whole area the pungent smell of ammonia.
 ・waddle ヨチヨチ歩く
 ・craggy 岩の多い