もうすでに色んなところで言われているかと思うが、mixiの抱える機能面についての問題について少し触れてみたい。ここにあげる多くはすべて関係性がオープンなようでいて、じつは「義務的」でしかないSNS全般をめぐる問題だと思う。
すべてには触れる時間がないので一部のみ。

1 マイミク追加のリクエストのメールが絶えずやってくる。
2 日記へのコメント
3 あしあとやログインなどの記録
4 悪用(個人情報の暴露、誹謗中傷、詐欺、コミュニティ乗っ取りなど)
5 mixi疲れ
6 ネット上の同窓会を意識した、ただの仲良しクラブ

 まず1について。これは始めてやった時に気がついたのだが、一端招待状をもらうと、知人、見知らぬ人物問わず、絶えずマイミクへのリクエストを求めるメールがくることだ。少しやるとこの機能自体、以上であることが判る。リクエストを希望する際、即座にメールを送らなければ、相手の方からアクセス制限がかけられてしまう。もちろん、仲間にしたくなければ、無視してもかまわないが、いつの間にか「即座にメールを返信するものだ」という暗黙のルールがつくられてしまっていて、気の弱い人はそれができない。まるでゲーム感覚のように、次々と面識のない輪が広がっていく。始めてこのことを知った時、「これは交流ではなく、ただの仲間を増やすお遊びだな」と感じた。かつて一世風靡した「ポケットモンスター」を彷彿させる内容。

 3について。これは機能面というより、システム面の問題かもしれない。気になる人のmixiに行くと、その人が書いた日記などを閲覧できるのだが、いつ誰が来たのかを確認できる機能がこれだ。ここにも暗黙のルールがつくられている。実体験から言わせてもらうと、何の意図や悪意がなくても何度もアクセスすれば記録が残ってしまい、相手はそれを不快に感じ、アクセスが拒否される、という事態が生じる。その時感じたのは、ひどく排他的、保守的、閉鎖的なコミュニティだということだ。ちょうど、ケータイの着信記録や、ナンバーディスプレイを思い起こさせる機能。目的は「仲間探し」か「セールス」かの違いだけだ。mixiでは「仲間探し」が、「セールス」の機能にすり替えられている。まったく油断している瞬間でも、他人の家にズケズケと上がりこもうとする無神経な点を考慮すると、底部ではつながっている印象を受けた。実際には何の利害関係もない他人同士に、それほど深い友情関係が生まれるとも思えない。